桜井です。
実はここ最近、TikTokの伸び方が変わった、というご相談をちらほら見かけるんです。投稿しても再生が回らない、フォロワーには見られているけど外に広がらない、という感覚。
調べてみたら、2026年に入ってからのアルゴリズム変更が、思っていたより個人事業主さんの発信スタイルに影響していそうでした。できるだけ噛み砕いてお話しさせてくださいね。
※2026年5月時点の情報です。仕様は変わる可能性があるので、出典記事も合わせて見ていただくのがおすすめです。
何が起きているのか(2026年版TikTokの変化)
ざっくりですが、いま起きている変化はこんな感じです。
1. 新しい動画は、まず「フォロワー」に優先的に届く
これまでは投稿した動画が一気に外(フォロワー以外)へ試し配信される傾向がありました。2026年からは、まずフォロワーに優先配信されて、反応次第で段階的に外へ広がる仕組みに変わったそうです。「フォロワーファースト・テスティング」と呼ばれています。
つまり、フォロワーがしっかり見てくれない動画は、その先に進めなくなった、ということなんですよね。
2. 1チャンネルで「3トピック以上」混ぜると、最大-45%のリーチダウン
これがけっこう衝撃で。たとえば「ヘアアレンジ」「ランチ」「旅行」をひとつのアカウントで出していると、専門軸がぼやけているとみなされて、リーチが大きく下がる傾向があるそうです。
「いろいろ載せたほうが人柄が伝わる」と思っていた方には、ちょっと向かい風ですよね。
3. 完視率の基準が、50%から70%に上がった
最後まで見られる割合のことです。50%でOKだったところが、70%まで上がったみたいで。冒頭3秒で離脱されると、もうその先に進めない構造になっています。
4. 「保存」と「リピート視聴」が、いいねより強く効くようになった
「いいね」より「保存」、そして「もう一回見た」が評価される方向に変わりつつあるそうです。流し見されるより「あとで見返したい」と思われる動画のほうが強い、ということなんですよね。
5. TikTok Shopの手数料がカテゴリ別に変更(2026年5月11日〜)
物販される方にも関係のある変化です。一律7%だった手数料が、カテゴリ別に3〜15%へ。美容系はやや高めの設定になっていることが多いので、TikTok Shopを使う予定の方は事前にチェックされるのがいいと思います。
なぜこんな変化が起きているのか
ここからは私の解釈も入るので、ひとつの見方として読んでいただけたら嬉しいです。
たぶん背景にあるのは、「AIで量産された動画があふれすぎた」ことなのかなと思っています。YouTubeでも同じように「テンプレで大量生産された動画」を収益化対象から外す方向に動いていて、プラットフォーム側は量より質へ舵を切るしかなくなっているみたいなんです。
そしてもうひとつ。フォロワー数より「フォロワーがちゃんと反応するか」を見るほうが、本物のファンを持っている人を見つけやすい、というのもあると思います。10万人いても反応がなければ伸びない、500人でも全員が見てくれていれば伸びる、という方向ですね。
つまり、「数より関係性」の時代に入ったみたいなんです。
どう動けばいいのか(業種別の考え方)
ここからが本題です。お仕事別に、ちょっと整理してみますね。
サロン経営者の場合
「お店の世界観をひとつのテーマで貫く」のがおすすめです。たとえばヘアサロンなら「縮毛矯正だけ」「ショートヘアだけ」「白髪ぼかしだけ」と1軸に絞ったほうが、いまのTikTokでは伸びやすい傾向みたいです。
「サロンの日常」「スタッフ紹介」「料理」を混ぜたくなる気持ちはとってもよく分かるんですが、別アカウントに分けるか、メインは1軸に絞るのが安全だと思います。
冒頭3秒は、ビフォーアフターの「アフター」を先に見せる、施術中のいちばん美しい瞬間を見せる、など「最後まで見たくなる仕掛け」を最初に置くのが効いてくる気がします。
講師・コーチの場合
「ひとつの悩みに対する答え」を、短く・繰り返し見たくなる形で作るのがいいかなと思います。「プレゼンが苦手な方向け」「初めて起業する方向け」など、誰のどんな悩みに答えているかを明確にして、それを発信し続ける形ですね。
保存数とリピート視聴が効くようになったので、「あとで見返したいフレーズや図」が入っている動画が伸びやすいみたいです。3つのコツを文字で見せる、チェックリストを見せる、という構成と相性がいいと思います。
配信者・エンタメ系の場合
ここがいちばん難しいところで、エンタメ系は「いろいろやってナンボ」の文化があるので、軸を絞るのが本業と矛盾しやすいんですよね。
ひとつの対応としては、「メインアカウントは1軸、サブで遊ぶ」という分け方が現実的なのかなと思います。完視率70%は短尺勢にはけっこう厳しい数字なので、「30秒以内で完結する一発ネタ」か、長尺なら「最後まで見たくなる引き」を冒頭に置くか、どちらかが効いてくる気がします。
まとめ
2026年のTikTokは、ざっくり言うとこんな空気だと思います。
- 「色々」より「ひとつ」に絞った人が伸びる
- フォロワーとの関係性(保存・リピート)が、いいねより効く
- 冒頭3秒で離脱されない設計が、これまで以上に大事
私もね、SNS設計を考えるときに「全部やりたい」と「絞ったほうがいい」の気持ちがいつも戦うんですけど、2026年は「絞る勇気」が報われる年なのかもしれません。
迷ったら、まずは「私のアカウントは、誰のどんな悩みに答えているか」を一行で書いてみるのがおすすめです。それが書けないアカウントは、いまのTikTokではちょっと不利かもしれないなと思います。
何かのヒントになれば嬉しいです。